海の事故で、波にのまれて溺れることなどがあります。
自然にはかなわないので注意が必要ですが、今回は以外に意識されない海での危険を取り上げてみました。
お盆休みに家族で海といったことも考えた方は多いのではないでしょうか。うちの子も海が好きで、BBQをしながら遊泳を楽しんだこともあります。
もし子供と海へいったときに、波打ち際にクラゲがいたら、子供はどうするでしょう?
棒でつついたり、叩いたり…そんな感じではないでしょうか。
波の被害も大事ですが、今回の記事は海に生息する有毒生物「クラゲ」について記事にしています。
これを見れば代表的なクラゲの特徴と、どんな危険があるかが分かります。
過去の被害の原因が分かるかもしれませんし、間違った応急処置で、被害を拡大…なんてこともあったかもしれません。
以外な時期にクラゲがいたり、こうすればよかったのかと思うような応急処置を説明していきます。
今後、子供とマリンレジャーを楽しく過ごすためにも、知っておいて損はないかと思います。
クラゲの危険と正しい応急処置を、子供と楽しみながら伝えてみてはいかがでしょうか。
そんな海を楽しむ家族に参考になればと思っています。
参考資料
毒のある水中生物「アンドンクラゲ」

アンドンクラゲの生息地
分布は北海道以南、日本海、沖縄八重山、台湾、太平洋、大西洋、インド洋です。
アンドンクラゲの大きさ
アンドンクラゲの傘の大きさは3cm~5cm程度で、触手は20cm~60cm程度だそうです。
ただ、資料によって大きさが異なります。
アンドンクラゲの特徴
傘が立方体で、その四隅から触手が伸びています。そこから行灯に見立てられました。
夏の終わり頃に海水浴場の岸辺で泳ぎ回っているデンキクラゲです。
ほぼ透明なので、知らないうちに刺されてしまいます。
触手に毒性の強い刺胞があり、外国ではSea wasp(海のスズメバチ)と呼ばれています。
アンドンクラゲによる被害が多い季節
夏の終わりごろです。
日光が強いと水中深く沈み、タ方や早朝、あるいは曇りの日に水面近く浮き上がってきます。
アンドンクラゲによる被害と症状
刺胞に触れると強烈な痛みがあり、局所にミミズ腫れを生じて紫色に変色し大きく腫れます。
そして浮腫(むくみ)及び赤い水ぶくれがみられます。
呼び名が多い毒クラゲ「アカクラゲ」

アカクラゲの生息地
北海道以南、沖縄、台湾と、こちらも分布は広範囲です。
アカクラゲの大きさ
傘の直径が10〜15cmとなっています。
アカクラゲの特徴
春に最も普通に見られる暖海性のクラゲです。
赤みがあり、傘は円盤状で、赤褐色の縞(しま)が16本の放射状になっています。
傘の縁からは40本程度の長い触手が出て、内側にはリボン状の4本の口腕が、触手と同じ長さに伸びています。
この触手は強い毒をもち、漁網によくかかって害をあたえるそうです。
乾燥したアカクラゲの粉を吸い込むとくしゃみが出ることから「ハクションクラゲ」と呼ばれるそうです。その他でも、地方で異なる呼び名があるみたいです。
地方名
- ハクションクラゲ
- アミナガクラゲ
- サナダクラゲ
- レンタイキ(連隊旗)クラゲ
アカクラゲによる被害が多い季節
春〜夏に事故が多いです。
アカクラゲによる被害と症状
刺されると火傷に似た痛みがあり、ミミズ腫れなどの症状が起きますが、命に別状はありません。
アンドンクラゲ・アカクラゲに刺された場合の応急処置
アンドンクラゲ・アカクラゲともに同様の応急処置になります。
アンドンクラゲ・アカクラゲに刺されたら先ずは海から上がる
ハチと同様に複数回刺されると「アナフィラキシーショック」を起こす可能性があります。
クラゲに刺されたと感じたら、先ずは海から上がりましょう。
「アナフィラキシーショック」は刺された後、10分~15分後に起こる可能性があるため、それが溺る原因になります。
薬や食物、毒素などが体に入ってから、短時間で起こることのあるアレルギー反応です。
じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が、急に起こります。
血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。
クラゲの触手を抜く
刺されたままにすると、別の場所がまた刺されてしまうかもしれません。
目で確認できる場合は、触手を抜きましょう。
絶対に素手で抜かないでください。
手袋かピンセットなどを使用して抜いてください。
触手を抜いた後、ポイズンリムーバーがあれば有効です。素手を使わず毒を吸引してくれます。
使用後の洗浄も素手では行わないように注意してください。
ポイズンリムーバーについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
>まずはコレ!毒虫に刺されたときの対処法「ポイズンリムーバー」
>ポイズンリムーバー購入レビュー
アンドンクラゲ・アカクラゲに刺された患部を海水で洗い流す
触手が取り切れない場合は、刺されたところを海水で優しく洗い流します。
真水だと刺胞が活性化しさらにヒドくなる事や、皮膚についたクラゲの細胞から毒針が発射されたりするそうです。海水で優しく洗い流してください。
海水で洗い流す際も、刺胞を刺激しないように優しく洗うことが重要です。
アンドンクラゲ・アカクラゲに刺された患部を冷やす
刺された箇所は腫れて熱を持つため、冷やして血管を収縮させてあげてください。
痛みが和らぎます。
タンパク質毒素は40度以上の熱に弱いそうです。
クラゲの毒の主成分はタンパク質毒素なので、痛みが軽減されるそうです。
医療機関で診てもらいましょう。
応急処置が済んだら、医療機関での受診をおすすめします。
まとめ
海の中の毒を持つ生物としてクラゲがいます。
代表的なクラゲはアンドンクラゲ・アカクラゲ
分布は北海道以南の日本各地の海
アカクラゲは春~夏、アンドンクラゲは夏~秋と活動しているので、冬以外、北海道以南から南の海にクラゲがいることになります。
応急処置
>クラゲに刺されたら先ずは海から上がる
>触手を抜く
>海水で優しく洗う
>患部を冷やしながら医療機関で診てもらう
海で楽しむために、クラゲにも気を付けましょう。
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