お盆休みに、子供と一緒にクワガタ採取に行ってきました。
木を揺らせば、クワガタやカブト虫が落ちてくるような場所で、たくさんの虫がいます。
朝早く起きて、子供と一緒に虫カゴ1つを持って行きました。
たくさんの虫がいるので、ハチもいます。
もしその木を揺らしていたらと考えると恐怖ですね。なにせ虫カゴしかないですし、病院までの距離も何キロあるかわからないところですから。
そこで今回、毒虫に刺された(咬まれた)ときに役立つアイテム「ポイズンリムーバー」の紹介をします。
毒を持つ生き物に咬まれたり、刺されたりした場合の応急処置と、被害を受けたときにどんな症状がでるのかを調べてみました。
「ポイズンリムーバー」の紹介と併せて説明していきます。
この記事を見れば、簡単にできる応急処置と、毒を持った代表的な生き物の特徴を知ることができます。
いざといったときに慌てないように、小学生ぐらいの子を持つ親御さんや、アウトドア好きの方に参考にしていただければ幸いです。
ポイズンリムーバーとは
体内に入った毒を吸引して取り除く器具になります。
本体部分を真空にして、患部の毒や毒針毛などを、吸引して取り除く器具になり、応急処置として使われます。
ポイズンリムーバーの使い方
ものによって多少使い方が異なりますが、患部に当て、吸引カップ内を真空にして吸引するといった使用方法が一般的です。
種類もいくつかあり、使用方法もそれぞれで多少の違いがあります。
使用前に説明書を読むことが一番良いですが、ここでは汎用的な説明をしていきます。
別の記事でも詳しく説明しているので、ご覧頂ければと思います。
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使用するポイズンリムーバーがどんなタイプなのか
ポイズンリムーバー本体を真空にするやり方を、確認する必要があります。
- シンプルにレバーを引くだけのもの
- レバーを引いて真空にするために、本体を固定するロックが付いているもの
- 引くのではなく押すことでポイズンリムーバー本体を真空状態にするもの
概ね上記のやり方が一般的です。
どのタイプ(やり方)なのかを確認しておきましょう。
吸引カップを決めてポイズンリムーバーにつける
患部にあてるカップのサイズを決め、ポイズンリムーバー本体に接続します。
患部が真空であることが大事なので、適切なサイズを選びましょう。
ポイズンリムーバーを真空にする
患部に当て、レバーを引く、または押して吸引します。
60~90秒間、真空の状態を維持します。幹部から出てきた毒素を拭き取り、数回繰り返します。
吸引カップがクリアだと、膿や毒素が吸い出される状態が視認できるので、ここまでの工程を何回繰り返せばいいか判断できます。
逆にカップ内が見えないと、吸引し終えて、ポイズンリムーバーを外したときの状態で判断するようになります。
ポイズンリムーバーの後処理
最後、使い終わった吸引カップを洗うのですが、場合によっては被害にあう場合もあります。
素手で洗うことはお勧めできません。
ポイズンリムーバーの注意点
前述した通り、ポイズンリムーバーは吸引して毒を取り出します。ただ、どんな箇所でも使える訳ではありません。
ポイズンリムーバーの効果がでない場合
髪の毛が生えている頭部であったり、幹部と上手く接触できないと、効果が期待できません。本体が真空になることが重要です。
使い方にも注意が必要です。しっかりと幹部と接触させ密閉しなくてはいけません。患部にはしっかり押し当てましょう。
吸引カップや本体に損傷がないことも予め確認しておきましょう。
定期的に使ってみることもいいのではないでしょうか。
ポイズンリムーバーを使用するタイミング
被害を受けてから吸引するまでの時間も大きく影響します。
被災したあと、できるだけ早く吸引しなくてはなりません。
10分を過ぎるとあまり効果が得られなくなるため、2~3分以内に使用できることが理想的とされています。
ポイズンリムーバーをテストする
ポイズンリムーバーを見ると、たぶん直感的に理解しやすいかと思います。
しかし、実際使うときに破損や劣化があったり、やり方が間違っていたりしては効果が得られません。正しい使い方を理解しておく必要があります。
購入後は一度使ってみることをおすすめします。
説明書が英語であったり、破損や欠品なども考えて、一度テストしてみましょう。
毒を持った生物にはどんなものがいるの?
実際、毒を持った生物とはどんなものがいるのか、カテゴリーを「山」「海」「市街地」の3つに分けて紹介します。
それぞれの生物の特徴と刺された時の症状、応急処置方法については別の記事でまとめています。リンクを貼っておきますので、そちらからもご覧いただけたらと思います。
参考資料
山にもいる毒虫
「山にもいる害虫」と分類してありますが、市街地でも遭遇する場合もあります。

ハチのなかでもオオスズメバチは攻撃的なので、危険な昆虫です。
日本で最も大きいハチです。
ハチの毒針は、卵を産むための器官が変化したもので、オスには毒針はないです。
オオスズメバチについてはこちら
ムカデの主な種類としては「アカズムカデ」「トビズムカデ」がいます。
非常に多くの足をもっていて、牙に毒があり、昆虫などを捕まえて食べます。
岩や朽ち木などに潜んでいるので、どかしたりすると遭遇するかもしれません。
アカズムカデ・トビズムカデについてはこちら
代表的なヘビといえば、「マムシ」「ヤマカガシ」になります。
平地から山地の森林、畑の周り、薮などにすみ、川の近くなど涼しい場所を好みます。
夜行性で昼間は薄暗い場所に潜みますが、雨天や曇天には昼間でも行動することがあります。
マムシ・ヤマカガシについてはこちら
海にいる毒虫

海にいる有毒生物はクラゲです。
代表的なクラゲは「アンドンクラゲ」「アカクラゲ」になります。
クラゲは、水に漂って暮らしています。
毒を出す刺胞が触手についていて、それに獲物が触れると、中からさし糸が飛び出して獲物を動けなくします。
アンドンクラゲ・アカクラゲについてはこちら
市街地にもいる毒虫

代表的な蛾は「ドクガ」「チャドクガ」になります。
幼虫から成虫にかけて毒針毛を持っています。
植物を食害するため、庭や公園で被害にあうことが多いそうです。
ドクガ・チャドクガについてはこちら
毒グモと言えば、各地で生息確認ができている外来種「セアカゴケグモ」「ハイイロゴケグモ」ではないでしょうか。
日当たりのよい場所の側溝、花だん、墓石などのすき間に生息しています。
カテゴリー別に「市街地…」としてはありますが、港で発見されることが多いです。
セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモについてはこちら
こちらも外来種になります。毒を持つアリ「ヒアリ」です。
南アメリカ原産のアリで、外国からの船にまぎれて日本に来たみたいです。
港などで見つかっています。
ヒアリはスズメバチ同様に、アナフィラキシーショックの危険性があります。
ヒアリについてはこちらから
こんな時はポイズンリムーバーを持っていこう
どこに危険が潜んでいるか分からないので、いざ被災したときの応急処置として携帯しておくことをおすすめします。
昆虫好きのお子さんは多いのではないでしょうか。
しかも男の子の場合、朽ち木など拾ってきて遊びます。
公園などでも被害にあうかもしれません。
バッグに潜ませておけると良いかと思います。
ハチやムカデなどはもしかしたら家の中に入ってくるかもしれませんし、庭で被害にあうかもしれません。早急な応急処置ができます。
おわりに
今回の記事で、こんな場所にこんな危険がある…もし被害に遭ったら…応急処置は…といったことを書いてきました。
レジャーにキャンプや海水浴、山や川ということが多い夏休み。子供と一緒に遊びたい場所にはたくさんの危険が潜んでいます。
普段の生活の中に潜む危険もあり、先ずはその危険を知ることが大事かと感じました。
小学生ぐらいの子供は様々な物に興味があります。もちろん、みんなそれぞれではありますが、親子で学んで、共有できる知識が安全に繋がるのであれば、それは貴重なメリットなのではないでしょうか。
非常時にはどんな場所で、どのような状況になるか分かりません。
そういった観点からでも、親子で危険を知ることが出来ると、家族防災かと思っています。
今回の記事が、家族との時間や、互いに守りあえる共有知識が増えるきっかけになると幸いです。
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