被災した場合に備えて、防災グッズや家具の固定といった事前準備はとても大切。
ただ実際に被災した場合に、どんな行動をとればいいか不安もあるのではないでしょうか?
防災グッズを備えていても、いざ災害に遭った場合にそばにないことや、
実際に被災すると慌ててしまい、安全に行動できるのかといった、そんな心配もあるかと思います。
そんなとき、役立つアイテムがこの本「自衛隊防災BOOK2」。
この本には自衛隊の経験から得た知識を簡単に実践できるように説明しており、
129の防災ライフハックが書かれております。
8つに的が絞られているため、目的に合ったライフハックを見つけることができます。
実際に被災した場合でも、この本があればすぐに対処できるので、
防災の知恵袋にもなります。
イラストや写真で説明されているため、直感的にも理解しやすく、
説明文も簡単なので覚えやすいのではないのでしょうか。
危険予知にも繋がるので、隠れた危険を回避するためにも、一度手に取ってみてもらえればと思います。
自衛隊防災 BOOK2とは
自衛隊員が持つ、膨大な知識と経験の中から、誰もが簡単に実践できる129のライフハックを紹介しています。
前述の通り、8つに分類されています。
- 大雨編 >21項目
- 地震編 >17項目
- 火事編 >21項目
- 強風編 >6項目
- 大雪編 >9項目
- ケガ編 >17項目
- 防災備品編 >29項目
- 海外旅行編 >9項目
さまざまな災害に対してや、ケガをした場合、日常品を使った防災の知恵…
などなど、多岐にわたる被害状況に対処できる内容です。
自衛隊防災 BOOK2 にある一部を紹介
「自衛隊防災BOOK2」を見て、
どんな場合に対処できるか、
またどんな知識が身に付くか、
この本に書かれた問題の一部を取り上げてみたので、
気になった方にはぜひ手に取ってみてもらえればと思います。
自衛隊ライフハック「大雨編」の紹介

- 車が浸水したら
- 道路が冠水したら
- 避難するところに困った時の対処法
- 道路が冠水していて、車が危なくなったら
など含めて、大雨関連に対応できる21のライフハックがあります。
【近年の降雨及び内水被害の状況、下水道整備の現状について】
国土交通省のwebサイトより
- 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書によると、
気候システムの温暖化については疑う余地がなく、
21世紀末までに、世界平均気温が更に0.3~4.8℃上昇するとされている。 - また、気象庁によると、
このまま温室効果ガスの排出が続いた場合、
短時間強雨の発生件数が現在の2倍以上に増加する可能性があるとされている。 - さらに、今後、降雨強度の更なる増加と、降雨パターンの変化が見込まれている。
風水害については、こちらの記事で詳しく説明しています。
もしよければ見てみてください。
自衛隊ライフハック「地震編」の紹介
地震に関する記事は別の記事に書いています。
もしよければ見てみて下さい。▼

- 自宅で大地震が起きたら
- 大地震による2次被害を防ぐ方法
- 「無事に、家についても!」対策
- 車で、大地震にあったら
など含めて、地震関連に対応できる17のライフハックがあります。
【マグニチュードと震度の違い】
マグニチュードとは、
地震が発するエネルギーを数値化したもので、地震の大きさ(規模)になります。
震度は、
地表のある地点で観測された地震による揺れの強さを表しています。
このため、ひとつの地震にマグニチュードはひとつですが、震度は観測地点によって異なります。また、マグニチュードが大きければ震度も大きいとは限らず、震度は震源からの距離や地盤、地形などに影響されます。
自衛隊ライフハック「火事編」の紹介

- バスタオルでの意外な消化テク
- 炎や煙が見えたら
- 火事から、逃げるときの基本
など含めて、火事関連に対応する21のライフハックがあります。
火災で最も危険なのが煙です。
実際、建物火災での死因は火傷よりも、煙による一酸化炭素中毒や室息のほうが多くなっています。
火災発生時の煙のスピードは速く、秒速3〜5m(かけ足の速さ)で一気に上昇し、
天井にぶつかると秒速0.5〜1m(歩く速さ)で横方向に広がります。
さらに壁にぶつかると下方向に滞留し始めます。
煙には有毒ガスが含まれているので、
いかに煙を吸わずに避難できるかが重要になってきます。
火災に遭った場合の消化方法や、屋外に逃れる手段や命を守る行動について、
こちらの記事に書いています。▼
火災の原因や対処法については、こちらの記事で書いています。▼
自衛隊ライフハック「強風編」の紹介

- 強風がとっても危険なワケ
- 強風の兆しを知る方法
など含めて、強風関連に対応できる6のライフハックがあります。
- ダウンバースト >積乱雲からの下降気流が地表に衝突して強烈に広がる突風。
(詳しくはこちら >気象庁/竜巻などの激しい突風とは) - ガストフロント >積乱雲からの冷たい下降気流が周囲の暖かい空気と衝突して、突風や上昇気流を生み出す。
(詳しくはこちら >気象庁/竜巻などの激しい突風とは) - じん旋風 >地表付近で温められた空気が上昇して起こる突風・渦巻き
発達した積乱雲は、竜巻やダウンバースト、ガストフロントなどの突風を伴います。
また、晴れた日中は、じん旋風に注意が必要です。
台風についてこちらの記事でも説明しています。
もし良ければ見てみてください。
自衛隊ライフハック「大雪編」の紹介

- 雪洞で酸欠にならない方法
- 雪山のテントや雪洞で寝るときの注意点
- 雪山で雪崩に巻き込まれたら
など含めて、大雪関連に対応できる9のライフハックがあります。
【表層雪崩の場合】
- 0度以下の気温が続き、吹雪や強風も発生している状態
- 急傾斜で雪庇や吹きだまりができている料面
- 低い気温で、かなりの積雪の上に短期間に多量の降雪があった場合
【全層雪崩の場合】
- 過去に雪崩があった斜画
- 積雪の亀裂が入っている斜面
- 春先や雨の降った後、*フェーン現象などの気温上昇時
*フェーン現象 (気象庁サイトより引用)
>湿潤な空気が山を越えて反対側に吹き下りたときに、風下側で吹く乾燥した高温の風のことを「フェーン」と言い、そのために付近の気温が上昇することを「フェーン現象」と呼びます。
自衛隊ライフハック「ケガ編」の紹介

- トゲが刺さったら
- 腕や脚など全身に大きな火傷をしたら
- 意識のない人を見つけたら
など含めて、ケガ関連に対応できる17のライフハックがあります。
- 雑誌・新聞紙
- ダンボール
- ガムテープ
- ラップ
- ネクタイ、衣類
- 大判ハンカチ、風呂敷、
- タオル
- ポリ袋、レジ袋
などなど
自衛隊ライフハック「防災備品編」の紹介

- 防災セットに加えたい便利グッズ
- 避難所に持っていきたいグッズ
- トイレットペーパーを無駄にしない方法
など含めて、防災備品…といっても、比較的日常品に近いものを使った29のライフハックがあります。
- ペットシーツ
- 新聞紙
- レジャーシート
- タオル
- 風呂敷・手ぬぐい・ハンカチ
- ゴミ袋(45ℓ)
- ポリ袋(耐熱)
- ラップ・アルミホイル
- 布ガムテープ
- 油性マジック
などなど
自衛隊防災 BOOK2 を読んだ感想
「自衛隊ライフハック 2」を読んでみて、被害状況に応じた対処法がわかったことも多くありました。
ただそれだけではなく、「この場所が安全!?」「こんな知恵が!?」
そんな意外な気づきも多くありました。
全体的に簡単で、誰でも実践できる内容です。
自分の身を守る意味でも、この「自衛隊 防災BOOK2」を読んでみるのも良いのではないでしょうか。
今回は「自衛隊 防災BOOK2」を購入しましたが、「自衛隊 防災BOOK」の購入も考えてみるのもいいかもしれません。
もちろん1冊でも、前述の通りたくさんの防災ライフハックが書かれています。
いろんな角度から知識を得られることは、防災・減災になるかと思います。
もしかしたら、それが誰かを守ることに繋がるかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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