今まででロープかと思ったらヘビだった…なんて経験はないでしょうか。
急に現れたり、気づいたらヘビだったなんてビックリですよね。
数年前になりますが、王滝渓谷で散策していたときに遭遇したことがありました。
最初はロープか紐か…といった程度で、何も気にならなかったのですが、動いたときはさすがに驚きました。

ヘビもいろんな場所にいるので、いつどこで遭遇するかわかりません。
今回、そんなヘビについていろいろ調べてみました。
どんなヘビがいて、どんな場所で生息しているか、どんな特徴があるかなど調べてあります。
遭遇する前に知りたい事や、もし被害に遭った場合、どうするべきかを記事にしています。
レジャーに山や川へとお考えのご家族や、そもそもアウトドア好きな親御さんにとって、危険を回避するために知っておいた方が、楽しい時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
参考資料
頭が三角の毒蛇「マムシ」

マムシの生息地
琉球列島を除く日本全土で生息しています。
マムシの大きさ
全長が45〜75cmとされています。
マムシの特徴
平地から山地の森林、畑の周り、薮などにすみ、川の近くなど涼しい場所を好みます。
夜行性で昼間は薄暗い場所に潜みますが、雨天や曇天には昼間でも行動することがあります。
特徴
- 体色は茶褐色から赤褐色まで変異が多く、暗褐色の銭形斑紋がある
- 頭は幅広くほぼ三角形で、首は細くてくびれている
- 動作はのろく、人間が接近しても逃げることなく、その場でとぐろを巻いて防御・攻撃姿勢をとる
毒性はハブよりも強いのですが、注入する量が少ないので、大きな事故は少ないそうです。
マムシによる被害が多い季節
春〜秋にかけてマムシによる事故は多いです。
マムシによる被害と症状
咬まれた直後〜10分後に痛みと腫れが現れ、手などに咬まれた場合、太ももほどに腫れ上がります。
次第に全身に広がり、皮下出血や吐き気が起こります
実は毒蛇「ヤマカガシ」

ヤマカガシの生息地
本州、四国、九州、大隅諸島といった分布になります。
ヤマカガシの大きさ
60cm〜100cmが普通の大きさになります。
ヤマカガシの特徴
田んぼや川の近くなどに生息し、他のヘビが嫌うヒキガエルなどを食べます。
ハブやマムシとは違って大人しいですが、近づくと非常に危険です。
無毒なヘビ類に分類されていましたが、頸部には毒が含まれている箇所があります。
- 体の前半部は赤みがある
- 若いヘビでは首の黄色い帯が目立ちますが、体色・斑紋には変異が多い
- 体色・斑紋には変異が多いが、縞模様ではない黒い斑点が、交互に規則正しく並んだ模様はヤマカガシの特徴
ヤマカガシによる被害が多い季節
マムシ同様に、春〜秋にかけて事故が多いです。
ヤマカガシによる被害と症状
数時間後に症状が現れてきます。
咬まれた部分や歯茎、古傷からの出血、全身の皮下出血、血尿が始まります。
マムシ・ヤマカガシに咬まれた場合の応急処置
毒ヘビに咬まれたら
- 症状が現れたら、すぐ病院へ行きましょう。 とはいえ、ドキドキすることが良くありません。
血の流れが速くなるので、毒の回りも早くなります。
毒の回りは遅いので、落ち着くことが大切です。慌てずに病院に向かいましょう。 - 患部を切開して毒を出そうとしても、血液ばかりが多く出てしまい、切開した傷の痛みが増すだけです。
痛みを冷やして鎮める方法がありますが、毒には効果がありません。不適当な方法とされているそうです。 - 体内に毒が回らないようにと、きつく縛らないようにしましょう。
血液が遮断され、酸素不足で組織が早く死んでしまします。
ただ、ゆるく縛っても、10分に1度くらいは緩めて血流を促し、再び軽く縛るようにしましょう。 - 病院で抗血清を打ってもらいましょう。
ただ、毒ヘビの種によって打つべき血清は異なるようなので、ヘビの種類や特徴などを伝えることができると対応が早くできるかと思います。
■毒ヘビの出ることが知られる地域では
- 長ズボン、長靴などを着用
- 茂みの中を避ける
- 林内の物陰に手を入れない
■もし毒蛇に咬まれてしまったら
- 強く縛らない
- 切らない(患部を切開しない)
- 冷やさない
まとめ
- 事故が起こりやすい季節はマムシ・ヤマカガシともに春から秋にかけてです。
- マムシは頭が三角、全身に銭形模様があります。
ヤマカガシは首に黄色い帯、 黒い斑点が交互に規則正しく並んだ模様といった特徴があります。 - ヘビの出やすい場所では、肌の露出を控えた服装を意識してください。
- もし咬まれてしまったら、毒の回りは遅いので落ち着いて病院に向かいましょう。
登山や森林、川などへ行く場合は、ヘビに気を付けましょう。
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