普段使う水が使えなくなると大変ですよね。
もしも断水してしまっても水は必要です。
飲料水は水分補給に必要ですし、乳幼児がいた場合、粉ミルクや離乳食にも必要です。
ただそれだけではなく、家庭用水としても使います。
感染対策を考えて手洗い、箸やフォークなどの洗い物、
長期を考えた場合にトイレの掃除などが考えられます。
他にもまだありますが、断水してしまうと、これらが使えなくなってしまいます。
ただ備蓄するものが多ければ、保管する場所の問題もでてきますよね。
やはり必要最低限で備えておきたいです。
今回の記事では、断水時の水の使い道はどれだけあるのか、
飲用以外でどれだけの水の量が必要なのか、
もしものときの水の用途と使用量についてまとめてあります。
もしも断水した場合、できる限り普段の生活に近づけることで、
非日常からのストレスを軽減することができます。
この記事を読んで頂いて、ご家庭での備えの参考にしてみてください。
自然災害による断水の原因
断水する原因にはいくつかあります。
その中でも、自然災害や2次災害から起こる、主な原因を2つ取り上げてみました。
- 大雨による土砂崩れで電柱・電線の損傷
- 強風による飛来物による電線の損傷
- 火災による電気設備の損傷
停電によって、浄水場の設備が動かなくなってしまい、断水に繋がります。
- 老朽化した水道管が破損
- 浄水場への浸水被害によって設備の稼働停止
風水害によって断水する場合があります。
水道管の損傷による断水は、排水すると逆流してしまうかもしれません。
断水の原因が分からない状態で水を流すことはやめましょう。
大雨の時の排水によって、下水の逆流が発生する場合があります。
台風や局地的大雨によって配水管が一杯になり、下水が逆流する恐れがあります。
そのためお風呂や台所などの排水を控えてください。
もし逆流する場合は水のうで排水溝を塞いでおくと防ぐことが出来ます。
こちらのサイトからの引用しています。▼
小平市ホームページ>「台風や大雨時は、お風呂や洗濯などの排水をお控えください」
断水時に必要な水
そもそも非常時に必要な水には、どんな用途があるのかまとめてみました。
ここでは水質を5つの段階に分けて説明します。
断水したときに「飲める水」の使い道
- 無害の水
- 利尿効果が無い飲み物
「飲める水」の使い道を5つ取り上げてみました。
飲料水
飲料水の目的には水分補給も含まれているため、利尿効果がないものです。
- スイカ
- リンゴ酢
- トマト
- パセリ
- アスパラガス
- カフェインを多く含むもの
「コーヒー・紅茶・栄養ドリンク・緑茶など」 - アルコール
こちらのサイトから引用・加筆しています。
利尿作用のある食材
気温や年齢、体重によって異なりますが、大人ひとり一日に必要な水の量は2~3リットルとされています。その中には料理で使う水分も含まれています。
自分に合う水の量を用意しましょう。
災害によって被害を受けた場合、支援物資が届くまでには3~7日かかると言われています。
1週間分の備蓄が推奨されています。
非常食
アルファ米やインスタント食品などで水が必要です。
アルファ米は、種類も豊富で好きなものを選ぶことができます。
味もよく考えられていて、非常食としては美味しくなっています。
ですが日常的な料理とまでは言えず、やはり非常食です。
出来上がるまでの時間はかかりますが、水でも作れます。
粉ミルク
乳児がいる場合、粉ミルクが必要ですし離乳食にも使います。
非常時に不足しないように備えておく必要があります。
ハミガキ
歯磨きをする場合にも必要です。
非常時に体を壊すリスクは避けたいので、飲料水が必要です。
とはいえ、限りある飲料水ばかりを使いすぎてもいけません。
水のいらない歯磨きもあります。
どちらも考えておいて、上手に使い分けることで、無駄にストレスをためないようにしましょう。
避難生活が長期化した場合に活用できます。
他にも歯みがき粉を有効利用することができるみたいです。
こちらのサイトに詳しく説明されていたのでご紹介します。
医療関係
一般家庭においては、あまり関わりのない事かもしれませんが、医療において断水はとても重大なことに繋がります。
こういうことにも必要だと、知っておくことも大切です。
- 外傷患部の洗浄
- 透析
- 感染対策 >器具の滅菌・洗浄に必要な水
- 衛生面 >手洗い・清掃・洗濯・入浴・調理
断水したときに使う「キレイな水」
- 魚が生息できる水・澄んだ水
上流を流れる川の水みたいなイメージです。
濾過して浄水にすると衛生面でも安心です。
「キレイな水」の使い道も5つご紹介します。
食器洗い
食器洗いに関しては、少し食べにくくなりますが、
お皿にラップを巻くことで洗い物を減らすことができます。
ただ箸やフォークなどをラップで巻くとなると大変です。
使い捨てで考えるよりは、水の使用量も少なく、簡単に洗えるので使い回して考えておきましょう。ゴミも減ります。
手洗い
手は色んな物に触れるため汚れています。
雑菌などを考えた場合、手洗いは欠かせません。
水の使用量を減らすために、水のいらない手洗いも考えておきましょう。
体を洗う
頭や顔も含めて「体を洗う」としています。
断水期間が長引くと体の汚れも気になります。
ある程度の水が用意できれば、携帯用のシャワーなどで使いすぎないようにしましょう。
過去にワンタッチテントのレビューをしています。
参考にしてみてください。▼
水のいらないボディソープやシャンプー、体を拭くボディシートなどがあります。
備えておくと水の使用量を減らせます。
「ろ過した水」を断水時に使う
- 浄化水
水質によりますが、川の水などで飲料水にすることが出来ます。
ただ安全が確認できないようであれば、飲用にすることは避けましょう。
飲用以外でも、濾過することで使用範囲が広がります。
ポータブル浄水器を備えておくと安心して使えるので役立ちます。
こちらの商品についてはこちらの記事に詳しく書いています。
もし良ければ見てみてください。▼
洗濯
断水期間が長引くと衣類の汚れも気になります。
災害によって被災した場合を考えると、着衣は汚れます。
衛生面や精神面への配慮も必要です。
前述した通り、歯みがき粉の活用ができます。
ケガなどをしていない限り、体内に混入する可能性は低いので、
汚れた水を使用しなければ洗濯が出来ます。
「汚れた水」も断水時に使う
- 日常生活で目にする水
ここでは、ため池や市街地などを流れる下流の河川水、泥水や雨水、お風呂の残り湯などを指しています。
掃除
自然災害からの断水は、いろんな場所が汚れます。
水の汚れにもよりますが、私生活から見られる水が利用できます。
布などで濾して液体のみにしておけば掃除に使えます。
以前に濾過した経験を記事にしています。
「キレイな水」としても使えます。
参考にしてみてください。▼
水嚢(すいのう)をつくる
また浸水被害が考えられた場合、お風呂の残り湯を使って水嚢を作ることができます。
もちろんお風呂の水以外でも必要な量があれば水嚢ができます。
ゴミ袋で水嚢が作れるので、作り方を覚えておくと役立ちます。
こちらの記事に水嚢の作り方を説明しています。参考にしてみてください。▼
靴や道具の洗浄
水害に遭った場合、使ったスコップや履いた長靴の泥を取り除くために使えます。
汚れた水を溜めておくスペースが必要ですが、付いた泥を取り除く洗い場があれば、作業しやすくなります。
ただ冠水で水が溜まった状態の中を歩く場合、長靴は避けておきましょう。
もし水が長靴の中に入った場合、脚が重くなり疲れてしまいます。
水害の記事はこちらで書いていますので、参考にしてみてください。▼
断水時の「危険な水」
使わない
見るからに危険だと判断できる水は使えません。
泡だっていたり、油分が浮いていたり、明らかに水と混ざっていない液体がある場合は危険です。
風水害の影響で、家の周りが水浸しになってしまうような場合、
その水は下水並みに汚れています。
生ごみが浮いていることもあるので、可能であれば水に触れないようにしてください。
「断水時に必要な水の用途」のマトメ
非常時の水はとても大事です。
命を守るアイテムです。
水の使い道は多いため、水質によって使い道を分けておくことで、より多くの活用ができます。
飲める水は節約しておきましょう。

- 飲料水
- 非常食
- 粉ミルク
- ハミガキ
- 医療関係
命を守ることが第一ですが、生活を守るアイテムも必要です。
飲料水以外でも生活を守るための水を確保できるようにしましょう。
- 食器洗い
- 手洗い
- 顔や頭、体を洗う
- 洗濯
また、濾過して水を浄化しておくと、衛生面でも安心できますし、生活を守る水をより多く備えておくことができます。
使用範囲が広がるので、可能であれば浄水器も備えておくと良いです。
- 洗濯
衣類などもそうですが、タオルや手ぬぐい、ハンカチなどは安心できる水を使いたいです。
傷口から細菌が入り、炎症を起こしてしまうかもしれません。
飲料水やキレイな水以外でも使い道はあります。
たとえ汚れていたとしても、被害状況によっては活用できます。
- 掃除
- 水嚢
- 靴や道具の洗浄
ただ泡立っていたり、油が浮いているような状態の水は使わないようにしてください。
配水管の破損などにより、下水が漏れていることがあります。
使わない
- 泡だっている
- 油が浮いている
- 水と分離した液体が浮いている
できれば触らないことが良いですが、浸水などがあるため服装などに注意する必要があります。
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